引き寄せの方法の存在は知っているけれども、どうも胡散臭い、スピリチュアルは信用できないと思ってる方もいるでしょう。
でも理系の方や、物理学、量子力学を学んできた方が、引き寄せの法則があると主張していることも多いのです。
そこでこの記事では、引き寄せの法則と量子力学の関係を、文系の私が誰でもわかるようにかみ砕いてわかりやすくまとめました。
引き寄せの法則と量子力学の深い関係
引き寄せの法則をいろいろ調べていくと、必ず量子力学の話ができます。引き寄せの理屈が分からない、納得できない方にとって、量子力学の理解はプラスになります。
量子とは?
量子とは何でしょうか?なんとなく、目に見えない、小さいものというのはわかりますよね。文部科学省のホームページによると以下の説明になります。
※ 画像も文部科学省よりお借りしました。
量子とは、粒子と波の性質を併せ持った、とても小さな物質やエネルギーの単位のことです。物質を形作っている原子そのものや、電子を形づくっているさらに小さな電子・中性子・陽子といったものが代表選手です。
光を粒子として見た時の光子やニュートリノやクォーク、ミュオンなどといった素粒子も量子に含まれます。
このような極めて小さな世界では、私たちの身の回りにある物理法則(ニュートン力学や電磁気学)は通用せず、「量子力学」というとても不思議な法則に従っています。
これを読むとよくわかりますね。つまり量子の世界は、私たちが普段見ている世界のルールとは全く違うのです。
持っている鉛筆を手離すと下に落ちますね。ニュートンが発見した地球の引力によって起こる出来事です。 でも、量子には引力も及ばないのです。
量子は観察者に影響される
もう一つ重要な性質に、量子が観察者に影響されるという点があります。
このような話を聞いたことがありませんか?量子力学の実験で正しい結果が得られない、それは実験者の予測した内容に影響されるからだ、と言う話です。それらを実証する実験として有名な話があるのでいくつかご紹介しましょう。
光子のスリット実験
レーニン博士が考えた実験です。 スリットと呼ばれる穴が開いている板を、光子を出す機械とスクリーンの間に置いておきます。
私たちの常識だと、光はスリットの形の通りに映ると考えますよね。しかし光子の動きはこれとは全く異なります。なぜなら、光子はつぶと波の性質を持っているからです。
波が重なり合う部分に多くの光子がくっつくので、実際にはスリット板通りの本数ではなく、縦のシマシマがもっとたくさんスクリーン上に映ります。
ここで観察者の登場です。観察者は、光子の粒が、片方のスリットにより多く行くように意識を集中します。
これで光子の動きは影響されるのかという実験です。
結果は予想通り。光子の動きは、観察者の意図通り、ありえない異常な数値を示したのです。
つまり量子が観察者によって影響されるということを示しています。この理論をノイマン・ウィグナー理論といいます。
「電子(量子)は確率の波として振る舞う。全ての状態は可能性として存在していて、それを決定するのは人間の観測である」という理論です。
Youtubeのリンクを以下に貼っておくので、良かったらごらんください。
シュレーディンガーの猫
この実験は、オーストリアのシュレディンガーという物理学者が行った思考実験で、先ほどのノイマン・ウィグナー理論を否定するために行われました。
彼は、1933年にノーベル物理学賞も受賞しています。量子力学否定派でした。ノーベル物理学賞は量子論への功績が讃えたものでしたが…。 この実験は以下になります。
※画像はwikipediaよりお借りしました。
①ふた付きの密閉状態の箱を用意して、この中に猫を一匹入れます。
②箱の中には放射性物質を発する放射線源を設置。50%の確率で放射線を発します。
③放射線が発射されたら、放射線観測機が動き、ハンマーが青酸ガス入りの瓶を割ります。
④青酸ガスが発生すると猫は死にます。
さて普通に考えるとこの実験の結果は以下になりますね。
猫が死ぬ確率=50%
確率は、箱を開けて猫を見ようが見まいが、変わらないはずです。
しかし、先ほどの光子のスリット実験での理論を元に考えると、密閉された箱を開けて観察者が見るまで、猫の生死は確定しないことになります。
つまり死んでいる猫と生きている猫の両方の世界が存在するパラドックス、パラレルワールドということです。
結局この実験は思考実験であり、何か成果が出たわけではありません。量子が観察者に左右されるなんておかしい、嘘だと主張したかっただけです。
量子コンピュータの存在
つい先日Googleの量子コンピューターが、1万年かかる計算をたった3分でやってのけたと話題になりました。結果、ビットコインが暴落しました。ハッキングされてあっという間に盗まれる恐れからです。
量子コンピュータがすごいということは分かっても、なぜ大量の計算を短時間でできるのか、その仕組みはよくわかってないですよね。
私たちが普段使っているコンピュータは、量子コンピュータに対して、古典コンピュータと言われています。
古典コンピュータでは、全ての情報を0か1で表しています。どちらかを表すことは出来ますが2つ同時に表すことはできません。
量子コンピュータは量子力学の理論をもとに作られました。 1か2、どちらかしか表せない古典コンピュータに対し、量子コンピュータでは重ね合わせと言って、2つ以上同時に表すことができます。
1つの電子は同時に上向きスピンと下向きスピン両方の状態を持つことができるからです。観測して初めて決定しますが、それまでは回転して両方を合わせ持った状態で存在します。
2つ以上同時に表すことができるといえば、そうです。パラレルワールドです。パラレルワールドについては後ほど説明します。
量子は離れていても影響しあう
量子は離れていても、お互いに影響しあいます。遠隔作用が働き、意味のある情報を遠く離れた相手に送ることができます。その速さはの光の速度を超えており、現在の理論で説明できません。
量子もつれとは
先ほど量子コンピューターところで「重ね合わせ」という状態を書きました。 2つの粒子が重ね合わせの状態にあることを特に量子もつれといいます。
例えばAという粒子のペアがBとします。Aが上向きの時はBは下向き、Aが下向きの時は、Bが上向きという重ね合わせの状態を作っています。
このとき、観測者が、Aは上向きだと見たら、Bの方は観測するまでもなく、下向きだと決まってしまうのです。
この状態を量子もつれといいます。距離は関係なく発生します。量子もつれは時空移動の可能性を示唆するものとしてよく持ち出されます。
量子もつれは非常に難しい理論で、今でも多くの学者が研究に取り組んでいます。
量子力学の有名な話をまとめてきました。私たちが普段暮らしている世界のルールでは全然とらえることができない話でしたね。
パラレルワールドの存在
量子力学の話をしているとどうしてもパラレルワールドという言葉が浮かんできます。パラレルワールドとは様々な可能性、世界が同時に存在することです。
最近では映画「君の名は。」が、パラレルワールドを描いているとして有名になりました。
パラレルワールドがあるのかないのか、まだ結論は出ていません。2018年の月刊科学雑誌Newtonでもパラレルワールドは実在するか?という特集が組まれていました。
違う人生を送る自分が並行世界で暮らしてるのか? 引き寄せの法則があると主張する方は、パラレルワールドの存在も認めているような気がします。
量子力学を理解して引き寄せの法則を加速させる
引き寄せの法則なんてありえない、とする立場の方でも、量子力学を知ると、今の常識が通用しない世界があると理解できるのではないでしょうか。
潜在意識があなたの世界を作る
潜在意識と顕在意識の割合は95% 対 5%
これはちょうど、この世に存在する目に見えないものと目に見えるものの割合とほとんど同じです。
先ほど観測されて初めて結果が出ると言う話をしましたね。潜在意識にも同じ働きがあります。
潜在意識で考えることが、今あなたが目にしている世界を作っているということです。
じゃあ、潜在意識で自分の希望を100%の世界を描けばいいのではないかと思いますよね。それが簡単に出来れば良いのですが、皆が皆、できているとは思えません。思うようにいかないことも多々あるはずです。
潜在意識を書き換える方法
自分の意思で潜在意識を自由に変えることができたら、目に見える世界も自分の望み通りに変わってくる、そう思いませんか?
それには潜在意識を書き換える方法を使うと良いです。 潜在意識についてはここで表せるほど簡単なものではないのでまた別記事で書きますね。
- 潜在意識は書き換えることができる
- 潜在意識を書き換える方法は複数ある
- 方法はアファメーション、インナーチャイルドワーク、ハイヤーセルフにお願いする、過去生ワーク、各種セラピー、行動・環境を変えるなど色々
引き寄せの法則と量子力学まとめ
結局、引き寄せの法則はあるのか?あなたはどう思いますか?
私は引き寄せの法則は、宇宙のルールとして存在すると考えています。すべてのものは素粒子でできているツブツブ、私たちの意識が素粒子を変えてしまうなら、良い方に変える方が断然良いですね。