引き寄せの法則なんて嘘だ、効果ない!と思っている方は、もしかしたら脳の機能に無意識のうちに引っ張られているかもしれません。
脳科学を知るともっとうまくいくかもしれません。
脳科学から見るあなたの引き寄せを阻むもの
あなたを新しい世界に行かせないようにする脳の働きがあります。具体的にどんな働きがあるのか、脳科学の観点からまとめました。
ホメオスタシスとは?
ホメオスタシスとは、間脳にある視床下部が司っている、恒常性維持機能のことです。周囲の環境が変化しても、体の機能を維持しようとして働く機能です。
人間の体温はだいたい36度台ですよね。でも気温は季節によって変わります。真夏は35度を超える日が続きます。真冬の最低気温は0度以下になることもありますね。
周りの環境につられて体温まで変化してしまったら大変です。私たちは生命を維持できません。いつも同じ状態に保つのがホメオスタシスです。
ホメオスタシスはあらゆる部分で働きます。例えば心臓の動きや胃腸の動き、血圧なども調節します。
ホメオスタシスが機能は生命の維持に必要な機能な機能です。問題は、ホメオスタシスが心にも働くことです。
コンフォートゾーンにいなきゃダメ!
コンフォートゾーンとはその名の通り、あなたにとって快適な、居心地の良い世界のことを言います。居心地が良いのは、あなたが慣れ親しんだ世界ですね。
脳は、普段と違うことをしようとすると全力で止めにきます。
新しいこと=命の危険があると考えるんですね。
例えばあなたは起業しようと決めました。何で起業しようか色々考えて、ブログ記事を書こうと思いつきました。
毎日会社に行きながらブログ記事を書くのはとても大変です。それでもどうにか最初の3記事ぐらいは書けました。でも、それ以上はどうしても書き進められません。
会社から帰宅後、食事をしてからパソコンに向かおうと思っているのに、どうしてもソファーでダラダラしてスマホをみてしまう…。
「あー、ブログ記事がどうしても書けない…!」
結局ブログ記事は書き続けられず中途半端、起業は諦めてしまいました。
こういうケースは非常に多いと思います。あなたがブログ記事を書くというのは、これまでの生活とは違う、全く新しい行動パターンです。
きちんとブログ記事を書き続けられれば、もしかしたら成功できるかもしれない、そうすると、これまでの生活とは全く変わってしまう可能性がありますよね。
脳科学的にみると、脳は変化を嫌います。
だから脳の恒常性機能を騙すには、いきなり大きなことをするのではなく、もっと小さいところから新しいことをやりましょう。
これで変化へのハードルを下げ、脳を騙すのです。
例えば毎日食べる朝ごはんの内容を変更してみる、通勤ルートを変えてみるなどです。こういった小さな変化で、あなたがコンフォートゾーンを飛び出そうとしても抵抗感が少なくなります。
確証バイアスに気づく
確証バイアスとは 、人間が物事を都合よく解釈したり、見たいように誘導することをいいます。無意識に行われています。
引き寄せの法則なんて無い、それは確証バイアスだと主張する人がいます。自分が引き寄せに成功してると思い込みたいから、それを裏付ける証拠ばかり集まると言うのです。
それはともかく、引き寄せの法則がうまくいくには直観が大事です。直観は潜在意識からのメッセージだからです。
でも、確証バイアスにとらわれていると、自分で都合よく解釈して、直観を無視してしまいます。
確証バイアスというものの存在を知っておくだけで、引き寄せ力はかなり変わってくると思います。
引き寄せの法則成功のカギは脳科学にあり
これまで見てきたように、引き寄せの法則を阻むものの一つに、脳の機能がありました。しかしうまく活用すると、引き寄せの法則を成功させることもできるのです。脳科学の観点からみてどう活用すればいいのか、まとめました。
プラシーボ効果を活用
プラシーボ効果とは、偽薬の効果のことです。
ある病気にかかっている患者を集め、一方のグループには効果がある本物の薬を飲んでもらいます。もう一方のグループには、糖分を固めた錠剤を飲んでもらいます。糖分の錠剤には、病気に対する効果が全くありません。
しかし、この錠剤を投与されたグループも、病気の症状が改善したのです。
この実験から、脳が思い込むと、その通りの効果が期待できるとわかりました。
引き寄せの法則にプラシーボ効果をどのように活用するのか?
例えばあなたが、誰かに片思いをしているとします。でもあなたには全然自信がありません。自分には魅力がない、片思いの相手にふさわしくないと思い込んでいます。
そこでプラシーボ効果を使います。
私はとても魅力的だ、私はみんなに愛される人間だ、などと自分に言い聞かせます。何度も言うと、自分は魅力的な人間だとリアルに感じるようになり、言動が変わってきます。このように活用できます。
カラーバス効果も活用できる
カラーバス効果とは、あなたが意識したものが、無意識に集まってくることを言う心理学用語で、脳の働きです。
カラーとついてますが、色だけでなく言葉やイメージ、物だと意識しているあらゆるものに関わってきます。
「こうして思考は現実化する」という本があります。実験しながら引き寄せの法則がほんとにあるんだと実感していくための本です。
この中に 黄色い蝶や黄色い車を見つける実験があります。これも、カラーバス効果を使ったものです。
「黄色い蝶や黄色い車を今から48時間以内に見る!」と決めると、本当に黄色い蝶や車ばかりが目につくのです。
妊娠した途端に、世の中は妊婦さんだらけに見えるのです。つまり、私たちは見たいものに意識を見ているのです。
カラーバス効果を引き寄せの法則に使うとどうなるのか。
あなたが欲しいものに意識を向ける、そうすると必要な情報がどんどん集まってきます。
例えばあなたが作家になりたいとします。意識を向けると作家になるための情報がどんどん入ってきます。また、ただ、作家になるだけでなく、生活していけるようになるにはどうすればいいのか意識してると、そのための情報が入ってきます。
夢を引き寄せるために効果的に使いたい働きです。
RAS機能は引き寄せの法則に良くも悪くも働く
RASとは毛様体賦活系のことを言います。私たちの脳は普段、膨大な情報にさらされています。それらの情報を全部記憶していると大変ですよね。ただでさえ脳にはものすごいエネルギーを使っているのに、さらに必要になります。
RAS機能とは、私たちの脳が省エネ化のために必要な情報だけをピックアップする機能のことを言います。逆に言うと必要でないと判断されたものはスルーしているのです。
逆に情報を無意識に集めることもできます。
例えば、あなたが新しい仕事を立ち上げたいと考えているとします。どんな仕事でどんな内容をどのように立ち上げるのか、その方法はまだ自分でもわかりません。
しかし、意図しておくと、脳が勝手に必要な情報を探してくれるのです。自己啓発の面でも、RAS機能の活用は大切だとよく言われています。
RAS機能が、引き寄せとは逆の方向に働くときがあります。それはあなたが目的や自分の願望をはっきりさせていない時です。
こんな状態のまま日々を過ごしていると、あなたは引き寄せを活用するどころか、毎日変化のない生活を送るようにRAS機能が働きます。様々なことを見逃してしまいます。
引き寄せの法則で、よく「決める」とか、「意図する」のが大事といわれています。これらの重要性が脳科学の面からも理解できますね。
感情の活用
感情も脳科学の研究分野です。感情を司るのは扁桃体です。扁桃体は脳の奥にある原始的な脳です。
なぜ私たちに感情が生まれるのでしょうか?感情にはプラスの感情とマイナスな感情がありますね。感情は生存するために大事な反応なのです。
でもマイナスな感情を持ち続けていると気分が下がったままですよね。感情を変えるのが前頭葉です。前頭葉がうまく働いてるとマイナスな感情になったとしても、うまく気分転換してプラスにできます。
感情と引き寄せの法則には強い関係がありますね。エイブラハムの引き寄せの本にも感情の22段階が示されています。
感情を引き寄せにうまく使うには、感情をうまく切り替えることです。
ここでネガティブな感情をあまり悪者扱いしないでください。ネガティブな感情は、あなたの観念や思い込みを表してくれる大事な反応です。
「私はそんなふうに考えてるんだ」と認めて受け止めてください。そうするとマイナスの感情から少しずつプラスに転じていきます。
イメージトレーニングの正しい活用法
イメージトレーニングは、ほとんどのプロスポーツ選手が取り入れているとても効果的な方法です。脳機能を活用しています。
実際に体を使って演技してない時でも、イメージしていると体の筋肉が演技してる時と同じように反応します。
長時間練習すると筋肉が疲労しますよね。イメージトレーニングと本物の練習はうまく組み合わせることで効果的に本番に強くなれます。
プロスポーツ選手じゃなくてもイメージトレーニングは引き寄せの法則に十分活用できます。
例えばあなたが結婚したいけどまだ相手が見つかっていないとします。
あなたはまず、どんな人と結婚したいのか、条件をリストアップしてみてください。すると脳機能が働いてあなたの条件にぴったりの人を探してきます。
また、結婚すると周囲の人に報告したら、どんなに喜んでくれるか、結婚式はどんな様子か、結婚したらどんな生活を送るのか、リアルにイメージします。
このように結婚を引き寄せた人は数多くいます。
引き寄せの法則と脳科学まとめ
引き寄せの法則で効果をあげるには、アファメーションがいい、イメージングがいい、断言法がいいなど色々言われていますね。
これら全て、脳科学をベースにしているとも言えます。単なるスピリチュアルな話ではないんですね。脳科学を活用すると、引き寄せの法則がさらに加速するかもしれません。