潜在意識を活用しようと、いろいろなやり方を実践している時に、不安やネガティブな感情が湧いてきて押しつぶされそうになることがあります。怒りやイライラに悩まされたり、罪悪感が強くなることもあります。
なぜこうなるのか、また、その感情をどう扱えばよいのかを心理セラピストの立場からまとめました。
一般的に不安やネガティブは悪いと言われています。でも、そんなことは全くありません。
Contents
潜在意識と不安・ネガティブな感情
不安ネガティブな感情が上がってくることがあります。それは当たり前です。私たちは普通にしているとポジティブな感情よりもネガティブな感情を抱きやすくなっています。
またポジティブな感情よりも、不安・ネガティブな感情の方を意識しやすくなっています。遺伝子の性質上仕方がありません。
私達は大昔、命の危険にさらされて生きてきました。野生動物に襲われる、他の部族に襲われるなどです。
ほんの少しの変化で危険を察知しないと、死に至ります。不安・ネガティブな感情は、私たちが生き残るために必要なものだったのです。
潜在意識と不安・ネガティブな感情の関係
願望実現のために、潜在意識を活用したいと、いろいろな方法を実践していると、逆に不安・ネガティブな感情が上がってくることがあります。
それは潜在意識の中にある、あなたの思い込みや観念・ルールをあぶり出してくれます。
これから大きく変わろうとしている、危ないと潜在意識が感じているんですね。だからこそチャンスなんです。
潜在意識と顕在意識
潜在意識が95%、顕在意識が5パーセントの力を持っていることは、潜在意識を活用しようとしている方にとっては周知の事実でしょう。つまり、潜在意識を活用しないと願望達成が難しいのですね。
そこで私の願望実現のやり方では、感情に注目します。
感情の種類
感情には大きく分けて2種類あります。良い・ポシティブな感情と悪い・ネガティブな感情です。
楽しい・嬉しい・ありがたい・自信がある・自分を信じられる・希望を感じる ・前に進む・面白い・愉快だ・尊敬する・ワクワクする・親密感を感じる
イライラする・馬鹿にされているように感じる・見下されている・悔しい・不安・心もとない・信じられない・不信感を抱く・落胆する・がっかりする・そわそわする・わけもなく嫌悪感を持つ
私たちには様々な感情があり、エイブラハムによると、自分が望んでいる方向に向かっている、または向かっていないというサインだといわれています。
感情を「良い・悪い」と表現してますが、本当は良い・悪いはありません。だけどなぜか不安、ネガティブな感情をずっと持ち続けていることに恐れを抱きます。
それはなぜか?不安やネガティブな感情を持っていることが悪いと言われているからです。
- 不安・ネガティブな感情を持つ
- 悪い波動が出る
- さらに悪いことを引き寄せる
とも言われていますね。
でも私は、これこそ諸悪の根源だと思っています。不安やネガティブな感情はあなたを構成している一部で、あなたの潜在意識にある、考えやルールを教えてくれます。
それを活用すれば、潜在意識を望みの状態に書き換え、現実も変えることができるのです。
不安・ネガティブな感情の対処法
では早速不安・ネガティブな感情をどのように活用するのかをご紹介しましょう。
①不安・ネガティブな気持ち・心のざわつきを感じる
まずはあなたの心の中の、不安・ネガティブ・心のざわつきなどを感じましょう。こういった感情を感じられるだけで凄いのです。
多くの方は自分の感情に注意を向けません。フタをするほうが日常生活が上手くいくので、成長するにつれ、流せるようになります。
国民性もあります。日本人は感情を外に出すと、あいつどうしたんだだろう、みたいに言われますよね。
感情を表に出さないのが、美徳とされていました。なので感情を感じるのが苦手な方が多いです。
外国人の方を見てください。日本人よりももっと感情を外に出しますよね。
まずは見つけて感じてください。
もう一つの要因として、不安・ネガティブな感情の中に自分が組み込まれているから、気づけないということがあります。
「あ~私、イライラしてるな」と気づくのは、第三者的な視線で自分のことを見れているということです。
②はっきりさせる・書き出す
最初はモヤモヤとした感じでも全く構いません。それらの感情を言語化してみましょう。
一番いいのは書き出すことです。ひとつ書くとそこからどんどん派生させることができます。
不安・ネガティブな気持ちが、どんどん大きくなることがあるかもしれません。
どんどん大きくなっても構わないので、まずは書き出してみてください。どんなに汚い言葉でもかまいません。誰も見ません。
もし書き出せない場合は、心の中で言語化するだけでも大丈夫です。
③どんな感情も受け入れる
「嫌だ、私がこんな感情を感じるなんて!」
「なんでこんなことを考えてしまうんだろう」
「こんな風に感じてはいけない!」
このように自分の感情を否定しないでください。どんなにドロドロしてようが、どんなに汚かろうがそれがあなたの感情です。
というか感情に汚いもきれいもありません。それこそ世の中が作ったルールです。
「こんなふうに感じてるんだね私、そっか」と、まるで小さい子と接するように、自分を受け入れてあげてください。
④潜在意識の不安・ネガティブな感情を手放す
次にあなたの感じている不安・ネガティブな感情をじーっと感じてください。胸の辺りに注目します。
ザワザワ・イライラ・モヤモヤ・グルグル・ズーンとする…。いろいろな感じがすると思います。そこに浸ってください。
どれだけ長い時間浸っていても大丈夫です。ずっと不安を感じるならずっとそれを感じてください。
でも、そんなに長い間ずっと一つの感情を感じられる人はいません。
一つの感情を感じていると、どんどん溶けていくような感覚になるはずです。ここが私の目指すゴールです。
ずっと感じると、潜在意識ではその気持ちが受け入れられたと感じます。すると、その不安やネガティブがなくなるのです。
もちろん一つの事柄に対して、何度も不安・ネガティブな感情が襲ってくることがあります。
例えばあなたが彼と復縁したいと思ってます。ある瞬間、もう彼は自分のところに戻ってこないのではないかと不安になります。その不安をこの手順でなくします。
次の瞬間、また不安が襲ってくる、ということはあまりないでしょう。しかし、時間をおいて、また不安・ネガティブな感情に襲われることはあります。
そういうものだと思っておいてください。何度も何度も繰り返しやります。
そうやっていくうちに、だんだん、不安・ネガティブな感情の発生自体が小さいものになってきます。
これらと併用して潜在意識の書き換え方法、例えばアファメーションやイメージングを行うと、何もしないよりも効果が出やすいはずです。
また、自分の願望が本当は不必要なものだったと気づくかもしれません。
潜在意識の怒り・イライラが募ってきた時
怒り・イライラが募ってくることがあります。そのとき潜在意識にはどのような感情・ルール・観念があるのでしょうか?ケース別にまとめました。
相手への怒り
まず1つめ、相手に対して怒りが出てワナワナすることがあります。なぜ相手に対してそんなに怒りが出てくるのでしょうか?
- 私が今嫌な気持ちになっているのは、あの人のせいだ。
- あの人がもっと私のことを見て、愛してくれたらこんなふうにはならないのに。
- なぜあの人は助けてくれなかったんだろう?
- なぜ私はこんなにひどい仕打ちを受けないといけないんだろう?
実はこのように、相手に対して怒りを持つのは、自分を傷つけたいという欲望があります。
自分を傷つけたい?そんなことを思うわけがないでしょう?馬鹿じゃないの!と思うかもしれません。でもこのように考えるとうまく処理できるのです。
自分を傷つけることでどんなメリットがあるのでしょうか?
例えば自分の本当にやりたいことを止められるメリットがあります。
もう一つの側面として、やはり相手自体を傷つけたいという気持ちもあります。実際には傷つけないとしてもです。そこで、できることは以下になります。
①あなたが相手に怒りを感じることで、どんなメリットがあるのか考えてみてください。
②あなたが相手を許すことで、どんなデメリットがあるのか考えてみてください。
デメリットはないはずです。あなたが相手のへの怒りを手放すことで、あなたは自由になります。
自分へのイライラ
自分自身に対してイライラすることがあります。
- 私はなんでいつまでも彼のことを忘れられないんだろう?
- 私はなんで、いつも同じところにとどまっているんだろう。
- 私はなぜいつも同じ失敗を繰り返すんだろう。
これも先ほどの相手への怒りと同様です。
自分に対してイライラすることで、あなたは同じ場所にとどまります。前に進めません。
つまり自分にイライラを感じることで前に進まなくて済む、未知の世界に飛び込むなくても済むのです。自分を守るためと言えます。
このように感じるときは、以下のように考えるとうまく処理できます。
①自分にイライラすることで、どんな事をしなくて済むのかを考えてみてください。
②何が怖くて前に進みたくないのか考えてみてください。
自愛中の怒り・イライラの感情の意味
潜在意識を活用したい方は、平行して自愛することが多いです。私も自愛はかなりおすすめしています。 しかし、自愛中に多く聞かれる話として以下のようなものがあります。
- 自愛で、自分に対してポジティブな言葉を投げかけている。でもふと「自分のことをかわいいなんて馬鹿げている」とか「本当は全然可愛くないのに」「欠点だらけ」などと、イライラする。
- 自愛中に、「自分が愛される存在なんてありえない」と、全力で否定する言葉が出てきてイライラする。
これは潜在意識が、「自分は何もしなくてもまるごと愛される存在だ」「愛の存在だ」と受け入れるのを拒否しています。
このような状態になった時は、そのイライラを受け止めてください。 潜在意識は、今まで散々いじめられてきたのだから、急に手のひらを返されても信じられません。当たり前なんです。
だから自愛中にイライラしても、当たり前なんだと思ってください。
例えばあなたがいじめられっこだとします。なぜかわからないけど、いじめてきた相手が急にあなたに優しくなったとします。どう感じますか?
- 信じられない
- 逆に不安
- もっと悪い事が起こるんじゃないかと思ってしまう
- ふざけんな
このような感情になりませんか? 潜在意識も同じです。
だから自愛中に自分に対してイライラが募るときは、「あーイライラしてるんだね、そうだよね」と寄り添ってあげてください。
潜在意識の罪悪感が大きくなってきた時
潜在意識の罪悪感が、大きく強くなってくることがあります。
心理セラピストとしての立場から見ると、罪悪感は多かれ少なかれ誰にでもあり、また、重要な書き換えポイントです。
罪悪感の意味
なぜ罪悪感を持ってしまうんでしょうか。
罪悪感は過去に対する感情です。自分の過去に対して、完全に終わっていない、または何か嫌な感情を感じています。
なぜ罪悪感を感じるのかというと、自分を守る意味があります。
罪悪感を持っていると、その罪悪感を盾に自分の中に引きこもっていれば良いのです。前に進まなくてよくなります。
罪悪感を持っていると、以下のような行動に出ます。
- 相手に対して、必要以上に献身的な行動をとる
- 自分には価値がないと感じて、自分自身に苦痛を与える
- 相手を非難する
あなたが罪悪感を持っているとわかったら、以下のように対応してください。
あなたがなぜ罪悪感を持っているのか、その原因となった過去の体験を探ってみてください。
本当のあなたは罪悪感を持つ必要はありません。あなたは完璧です。そのように設定してみてください。
潜在意識の不安・ネガティブ・怒り・イライラ・罪悪感はチャンスのまとめ
潜在意識に不安・ネガティブ・怒り・イライラ・罪悪感が上がってきた時の理由や対処法をまとめました。
このような感情は誰にでもあります。また、心理セラピスト的にとても重要な感情です。
このような感情が、あなたの願望実現を潜在意識下でストップしているのです。
だからチャンスなんです!
なぜそのような感情が出てくるのかを見つけて、無くせると潜在意識が書き換わります。すると、願望実現に向けて大きく前進します。