潜在意識の敵はエゴ、エゴは悪い、こんな考え方が一般的ですね。でも私はエゴは100%悪いわけでもなく、完全に無くすのも難しいと考えています。
そもそもエゴとは何か、エゴにどう対処すればよいのかをまとめました。
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潜在意識の敵はエゴではない
「その願望はエゴからきています」<(`^´)>って、よく引き寄せの法則とか潜在意識で言われますよね。
エゴからくる願望=悪い と一般的に言われています。
そもそもエゴってなんでしょうね? エゴは「自我」と訳されますね。
自分の欲望を満たすために、あらゆる方法で不安や罪悪感を使い、私たちに働きかけてくるもの、それがエゴです。
と書くとエゴってめちゃくちゃ悪そうですよね。でもエゴがないと私たちは生きていけません。
現実の世界で、何かを達成するためにどのような行動をとるのか、また、自分自身を守るために、何に気をつけるのか、それらを学習するのがエゴです。
だからエゴは、成長段階で必ず必要になってきます。
ハイヤーセルフとエゴの分離
少しスピリチュアルよりの話になりますが、ハイヤーセルフという言葉を聞いたことがありますか?高次の自分とか、ハイヤーマインドとも言われています。
私は、すべての悩みの元は分離から起こっていると考えています。
分離とは「本来の自分」と「見せかけの自分」がかけ離れていることです。
本来の自分=何もなくても、何もしなくても素晴らしい存在
見せかけの自分=エゴに振り回されている自分
これが分かれていると悩みます。
例えば周囲の人から見て、不幸せな境遇の人がいるとします。
友人もいない、お金もない、でも自分の好きな趣味で何とか生活していて、本人はとても幸せに暮らしている。こういうケースありますよね。
ここに分離はありません。
一方で、周囲の人から見たら、裕福で家族がいて立派な仕事をしている人がいます。でも本人はその仕事が嫌いです。
これって全然幸せではないですよね。ここには分離があります。
エゴが強くなると起こる弊害
めちゃくちゃざっくり言ってしまうと、エゴが強くなると幸せから遠ざかるという弊害が生まれます。
エゴが強すぎると、本来の私たちの姿から離れたものになってしまうんですね。
エゴは自分が消滅するのが怖いので、一生懸命私たちにアピールしてきます。
- 人間の幸せとは、誰かと結婚して子供を産み育て、幸せな家庭を作ること
- お金があると幸せだ
- この世は競争社会だ
- 何かを手に入れたら、私は幸せになれる
このような考え方は全てエゴからきています。
具体例を挙げましょう。
ある人はサラリーマンとして働いていましたが、あまり恵まれた境遇ではなく、どうしてもお金を稼ぎたいと思ってました。
そこでお金を効率よく稼ぐにはどうすればよいかを考えて、副業を始めることにしました。
副業がうまくいき、サラリーマンの年収を超えるほど稼ぐことができ、サラリーマンを退職しました。
副業を本業にして、さらに努力します。収入もどんどん増えてきました。
ある時から、収入を稼ぐことは自分の存在意義だ、とでも言うかのように、とにかく収入を得ることに注力します。 実際ものすごく稼げるようになりました。
しかし、稼いでも稼いでもキリがありません。多く稼ぐようになったら幸せになれると思っていました、が実際にはそうではなくてどんどん不安になってきました。
そう、お金が稼げなくなるかもしれない、稼げなくなったらどうしようという不安です。ついに心が折れてしまいます。
こういう話って実際にあるんですよね。これがエゴの力です。もっともっとと欲しがるんですね。
欲しがるのが悪いのでは有りません。いつまでたっても満足できないことが不幸なのです。
これは何も仕事やお金に限った事ではなく、恋愛や結婚など全てにおいて同じことが言えます。
潜在意識からエゴの影響を受けないようにする方法
潜在意識からエゴを無くすことはほぼ無理ですが、出来るだけ影響を受けないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
エゴに気づく
自分が何かを欲している時は、それが心からの望みなのか、単なる見栄なのか、不安からきているのか、一度感じてみてください。
今賃貸に住んでいて上の階の住人がうるさい、落ち着いた環境にのところに住みたい、これはエゴではないですよね。自分をリラックスさせたいという望みです。
周囲の人にあの人はすごいと思われたいから、タワーマンションの最上階に住みたい。これはエゴですよね。
先ほども書いたようにエゴにはキリがないので、一つ望みを叶えると、もっと上、もっと上と際限がなくなってしまいます。
まずは、これが本当に自分の幸せに繋がってるのかなと振り返ってみましょう。
過去や未来への考え方
過去や未来にとらわれすぎるとエゴの思う壺になります。
- 過去に先輩に嫌な目に遭わされたから、絶対に見返してやる
- 将来が不安だから、資格の勉強をする
これらが悪いというわけではありません。でも自分が本当にやりたいことでなければ、途中で辛くなってしまう可能性が高くなります。
一般的には過去⇒現在⇒未来へと時間軸がつながっているといわれていますね。
でも実はこのような時間軸はない、すべて同じ場所に存在しているという考え方があります。
実際私はこの考え方を、腑に落ちるまで納得しているわけではありません。ただ、パラレルワールドはなんとなくあるのだろうなという実感があります。
今の時間軸では不安でいっぱいだけど、一瞬で何の不安も感じていない自分になることが可能ということです。
潜在意識でエゴの影響を受けないようにするには、過去や未来が、ある程度、固定されているという概念を疑って見れば良いと思います。
現実は幻
過去や未来とともに、現実もとらえ直す必要があります。
よく潜在意識の達人たちが言いますよね。現実は幻だと。
実践できている人はかなり少ないと思いますが、出来ている人はもれなくエゴからは自由です。
現実が固定している、なかなか変えられない、それを思うように変えるためには競争しないといけない、というのがエゴですからね。
好きなことをやる
「好きな事をやるのが大事だといろいろな人が言うけど、難しいよ」と思いますよね。
起きてる間中、ずっと好きな事じゃなくてもいいんです。何か仕事をしないといけない時もあるでしょう。
それ以外はできるだけ、自分の好きなことに時間を使うようにしてみましょう。
付き合いで行く飲み会をやめる、気乗りのしない遊びには行かないなどですね。案外、やらなくてもいいことをやってしまっているものです。
潜在意識の敵はエゴだと抑える必要はないまとめ
潜在意識の敵はエゴだと抑える必要がない、まとめました。一番大事なのは、「何かの欲望がエゴだ」と気づくことです。これに気づくだけで、何かに囚われた時に自分を客観視できます。